イギリスの大学教育編 ―膨大なリーディングと厳しすぎる成績基準―
こんにちは!
今回は、イギリスの大学教育の特徴について紹介したいなと思います。
よくアメリカの大学と似たような感じなのかなと解釈されてしまうのですが、実は全然違うんです…
①履修できる授業の数
Sheffield大学では、1年間で履修できる単位の上限が120単位と決まっていて、1つの授業が10~20単位で構成されています。
ということは、1年でとれる授業の数は平均で6~10個程度。
日本の大学では考えられないような授業の少なさです。
1つの授業は、
・Lecture (1~2時間程度)
・Seminar (1時間)
で構成されています。
以下は、私のAutumn Semesterの時の時間割です♪
見てもらうと分かるように、かなりスカスカな時間割です笑
(月曜日は午前授業なうえに、木曜日は全休…)
しかし、各授業ごとに毎週数十ページに及ぶReadingやエッセイの課題が毎月のようにあるので、毎日授業の予習復習に追われています。
実際、空き時間のほとんどは勉強…。
エッセイの締め切り前は、人生で初めて図書館に泊まり込みました笑
(Sheffield大学の場合、基本的に図書館は24時間空いています‼)
また、一つのエッセイを書くときに必要な参考文献の平均は10個以上なので、これまた膨大な数の本を読まなければなりません。
(日本の大学でエッセイを書くときは、そんなにたくさんの本を読んでいなかったので、これまたカルチャーショックでした。)
もちろん、読む文献はすべて英語。
英語が第一言語ではない留学生にとっては、地獄のような毎日です…。
②成績基準について
イギリスの大学では、出席率や授業内での発言は一切成績に加味されません。
学期末に行われるテストや提出したエッセイで全てが決まります。
極端な話、授業に一切でなくても、セミナーで一言も発しなくても、エッセイとテストさえ受ければ単位をもらうことは可能なんです。
※私が受けていた授業では、週を重ねるごとにクラスの人数が減っていき、最終的に20人以上いたクラスが4人にまで減りました…笑
また、成績のつけ方も特殊です。
日本の大学とは異なり、かなり低めに設定されています。
70以上 A+
60~69 A
50~59 B
45~49 C
40~ 44 D
単位は、40以上でもらうことができるのですが教授の成績のつけ方がとっても厳しいのが特徴です。
特に、70以上をとるのは正規のイギリス人の学生でも難しいといわれるほど…。
交換留学で来た留学生が70以上をとるのは至難の業です。
日本の成績基準に慣れてしまっていると、初めて成績をもらったときはあまりの低さにかなり落ち込みます笑
特に私の場合は、事前に成績基準を把握していなかったので最初はかなり戸惑いました…
このように、大学の勉強は思っていたよりもかなり大変ですが、その分楽しいこともたくさんあります。
週末は友達と出かけたり、大学にはなぜかクラブがあったり・・・笑
勉強モードとめいっぱい遊ぶモードをうまく切り替えているのが海外の大学の特徴なのかなとも思いました。
※写真は、Sheffield大学の図書館です。去年できたばかりの新しい施設です!!
寮生活で欠かせなかったSpider Spray
こんにちは!
私がイギリスでの寮生活で一番困っていたこと。
それは、「クモ」が大量発生していたことでした。
毎日掃除機をかけているのにめげずに発生するクモ…。
どうしたものかと思い、先日紹介した「素敵すぎるお隣さん(素敵すぎるお隣さんとの出会い―SNSってすごい― )」に相談してみたところ、こんなものをオススメされました。
その名も「Spider spray」。
日本では見たこともなかったので、とっても驚きました。
(普通の殺虫剤ではなくて、クモ専用のスプレーなんか売ってるものなのかと…)
お隣さんもクモ嫌いだったらしく、スプレー以外にも「Spider catcher」などクモ対策グッズをたくさん持っていました笑
試しに使ってみたところ、効果抜群。
部屋の四隅に吹きかけてみたところ、クモの発生率が格段に下がりました。
(それでも完全にいなくなるわけではないのが残念…)
イギリスには、築何十年という古い建物がたくさんあるので、比較的築年数が経過している寮に住む人は、現地でのクモ対策も万全にしておくと、より快適な寮生活を送れるのではないかなと思います♪
素敵すぎるお隣さんとの出会い―SNSってすごい―
今回は、残念すぎるEndcliffの寮での生活を一部紹介したいなと思います。
前回(留学先での寮選び② ―いろいろ残念すぎる寮生活― )紹介したように、私の場合は寮の部屋には恵まれていなかったのですが、素敵なフラットメイトに出会うことができました。
私のお隣に住んでいた18歳のイギリス人の女の子。
彼女は日本語を学んでいて将来は「英語の先生」になるべく勉強している学生で、LectureやSeminarについていけずに悩んでいた私にたくさんアドバイスをくれた天使みたいな子でした‼
そんな彼女と私が出会ったのはイギリスに来る前…
Sheffild大学の場合、同じ寮に住む人同士で事前にFacebookグループができています。
私は運よくそのグループを見つけることができ、イギリス渡航前にお隣さんとコンタクトをとることができたので「寮で知り合いもいなくて独りぼっち…」という不安は回避することができました☆
海外の大学の場合、「交換留学生のみのグループ」、「寮生のグループ」、「サークルのグループ」などなど、渡航前からたくさんのグループができているので事前に加入しておくと絶対に後から役に立つはずです。
※私の場合は、自分の交換留学先の大学名でFacebook検索をかけまくりました笑
留学においてSNSをうまく活用することってとっても大事!!
次回はお隣さんとのおもしろエピソードを紹介します♪
※写真はSheffield大学周辺になぜかたくさんある象の模型…
留学先での寮選び② ―いろいろ残念すぎる寮生活―
前回の留学先での寮選び① ―片道30分の道のり― 記事の続きです!
今回は、③共有スペースと④部屋の綺麗さの観点からSheffield大学の寮事情を紹介します♪
まず、③の共有スペースについて。
寮に住んでいると、キッチンはもちろん、部屋のタイプによってはお風呂・トイレも共同なんてことがあります。
私は、Catering(寮でご飯を提供してくれる=自炊しなくてもいい‼)で寮の申請をしていたのでキッチンを同じフロアにいる30人弱の学生と共同で使わなければなりませんでした。ちなみに冷蔵庫も1つしかないので、自分のものを置くスペースを確保するのは至難の業でした。
※Sheffield大学の場合、Catering申請をすると強制的にEndliffの中でもStephenson Hallもしくはcarrysbrook courtのどちらかに振り分けられることになります。
(City accommodationには住めないんです…(;_;)
自炊の必要がないので、キッチンに行く機会はほとんどないのですが、それでも自分専用の棚とたった5人で冷蔵庫2個も使えるSelf-Cateringの人たちがうらやましくなります…。
私の場合、事前に共有スペースのことなんて調べていなかったので、初めてキッチンの状況を見たときは愕然としてしまいました。
特に自炊の場合は、キッチンの状況を事前に調べておくのはとっても大事だと思いました!!
【寮選びのポイント】最後は、「④部屋の綺麗さ」について。
私が最初に入ったEndcliffの寮で一番困ったのが、「寮全体が古くて汚い」ということでした。
これは、寮の廊下の写真。
写真で見て分かるように、まるでお化け屋敷みたいな寮でした。
・廊下の電気がつかない
・部屋のマットレスにはきっと前に住んでいた人がこぼしたであろう飲み物のシミがそこら中にある
・排水溝から異臭がする
・エレベーターが壊れてる
・部屋に入っていきなりクモに遭遇(すごい大きな巣をはってました…)
本当に書ききれないほど、他の寮に比べて残念な部分ばかりでした。
どんな寮かは実際に行ってみないと分からないことのが多いのですが、事前に写真や寮の評判をネットで検索しておくと、私のような状況を回避できるはず…
(実際に私のいた寮を検索してみたら、他にも寮の状況について文句を言っている人がたくさんいました笑)
「こんな寮に1年も住めない…‼!!」と思った私は、寮の移動(Transfer)の申請をだして無事にCity accomodationに引っ越すことができました。(Sheffieldの場合、移動の申請は入寮して1か月してからでないと提出できないというナゾのルールがありました…。)
今ではAllen courtという寮に住んでいるのですが、比較的新しい寮なので綺麗なうえに部屋も広くて快適です。
※しかし、Transferの申請をだしても希望の場所に引っ越せるかどうかは保証されていません。
次回は約1か月の間、残念すぎる寮でどんな生活をしていたのかを書きたいなと思います♪
留学先での寮選び① ―片道30分の道のり―
お久しぶりです。
イギリスに到着して2か月が経ちました~‼
更新が滞っていましたが、今回から【イギリスでの留学生活編】と題して留学日記を再開したいなと思います。
(大学選びの続きは折りを見て投稿したいなと思います…)
留学生活最初の数週間は、
・友達が少ない
・Lectureも何言ってるか分からない
(特に海外の大学の場合、かなり専門分野に特化した授業になるので日本語で言われても「?????」となるような内容ばかり…)
・Seminarでは誰が何言ってるか理解できないから1時間何も発言できずにただ座ってる
などなど、ほとんどの人がストレスしかたまらない毎日を過ごしているのではないでしょうか笑笑
こんな状況下で唯一安心できる空間が、「寮の自分の部屋」なんじゃないかなと思います。
どの寮に入るか、はとっても大切です!!!
しかし、私の場合はこの寮選びで大失敗してしまいました…。
そんな寮選びで私が感じた「寮を選ぶときに注意するポイント」は以下の4つ。
① 立地:大学から近いところ(理想は歩いて5~10分以内)
② 周りの環境:うるさすぎない
(ひどいところだと毎日のように深夜にパーティーが開かれます。)
③ 共有スペース:
共同で使う場所を事前に調べておくことはとっても大事です‼!
※特にキッチン。
④ 部屋の綺麗さ:写真と現実は大差があります。
今回は①と②の観点からSheffield大学の寮事情を紹介したいなと思います。
私が在籍しているSheffield大学は、
①Endcliff
➡大学まで歩いて20~30分。(※ちなみにものすごく急な坂道です。)
②Ranmoor
➡Endcliffからさらに歩いて10分程度のところ。(大学まで小1時間かかるそう…)
③City
➡大学まで歩いて5~10分‼!(そして、ショッピングセンターも近い‼!)
の3つの地域に寮が分かれています。
私が最初に入ったのは、①のEndcliff。
寮を選ぶ際に、ネットで検索してみたところEndcliffが大学に最も近いというブログを発見して、決めたのですが実際は全然違ったという…。
しかも、Endliffは正規のイギリス人の学生が多く、留学生が少ない…。
(留学生の友達の方が多かった私は他のみんなと違う寮でかなり寂しかったです)
イギリス人の友達ができるという面ではプラスなのかもしれないですが、真冬の氷点下の寒さのなか30分も坂を上って大学に行くのはかなり大変です。
それに比べて、cityにある寮は大学からもショッピングセンターからも近く立地条件は最高です。
騒音などが心配になるかもしれないですが、EndcliffとCityの両方で生活した私の経験から、Cityの方が静かだなぁという印象を受けました。
(Endcliffでは毎晩外で誰かしらが飲んで大騒ぎしていて、本当に寝れませんでした…)
寮を決める前に、立地やどんな学生が住んでいるのか、を事前に調べておくことはとっても大事だなと身に染みて感じた体験でした…!!!
『はるかたる』始めました。
こんにちは!
今年の夏ももう終わりですね・・・
私が尊敬するある先輩に「ブログ書けよ」と言われたので笑
「はるかたる」というブログ名で、ブログ始めました♪
名前の由来は、
・「はるか」語る
・「はるか」たるブログ
らしいです。
(ブログ名もその先輩に決めてもらいました笑)
2016年の9月からイギリスに留学するのですが、今日から留学を終えるまでの1年間、留学準備のこと、留学先でのことをいろいろ書いていきたいなと思います。
ブログの更新が途絶えないように頑張ります♪
ちょっと宣伝。
私が大学1年の頃から編集を携わっている「留学のすすめ.jp」というサイト。
ここでも、留学での経験を現在の仕事に活かしている素敵な社会人の方々の記事を公開しているので、興味のある方はぜひ見てみてください!
コメント・感想などお待ちしています♪
留学準備で一番楽しい「大学選びの瞬間」
記念すべき第一弾は、「留学先の大学選び」について書きます。
今振り返ってみると、自分の英語力・経済的な問題・大学の問題(卒業できるかなとか、単位くれるのかなとか)とか一切何も考えずに、自分のやりたいことができる大学を探し求めていた一番「楽しい」時期でした笑
私が留学したいなと思った理由はただ一つ。
「開発学」が勉強したかったから。
(何で開発学なのかはまた後日書こうかなぁと思います。)
「開発学」何ていきなり言われても分からないっていう人も多いはず…。
簡単にいうと、途上国支援のこととか、途上国の開発問題について研究する学問です。(ざっくりすぎてごめんなさい・・・)
でも、その「開発学」とやらは私の在籍している大学では学べない…。
そこでまず私の頭に思い浮かんだのが、下記の3択。
・仮面浪人して再受験する
・編入試験を受けて違う大学に入る
・もはやいっそのこと海外の大学に行く
でも、大学に入ったばっかりでやめることなんてまだ考えたくない…。
ということで選んだのが「留学」という選択。
今の大学に在籍したまま、海外の大学に1年勉強しに行ける(かも)‼
まさに「絶好の機会」でした。
まず決めたのが留学先。
「開発学」はイギリスが一番発展しているらしいということで、留学先をイギリスに決定。
次に考えたのがどの大学に行くか。
どうせ行くなら、イギリスの中でも開発学の研究で有名なところに行きたい!ということで「イギリス 開発学 大学」でググってみました。
その結果、でてきたのが以下の3つの大学。
①サセックス大学
国際関係・開発学のコースが留学生に人気の大学。
ワールドランクも100位以内と総合的にみても権威のある大学!
②イーストアングリア大学
あまり知名度は高くないみたいだけど、開発学の分野ではイギリストップレベル☆
開発学とメディア・教育などなど他の分野との関連性を深く学べます!
International Developmentっていう学部・コースがちゃんとあったのも魅力的でした。
③シェフィールド大学
検索していたら一度だけお目にかかれた大学です笑
開発学というよりは国際関係・政治学が人気の大学!
本当に自由に大学を見ているときはすっごく楽しかった‼
やりたいことがどんどんでてきて、夢が膨らみました☆
でも、そんな時間も長くは続かない…。
この後私の大学のイギリスの協定校の少なさと英語力(IELTS)に悩まされることになります。一体、私はどの大学に行けるのか…。(;_;
ということで、次回は私が悪戦苦闘したIELTS試験について書きたいなと思います(^^)/